カテゴリー「表現全般」の記事

2012/07/03

蠱惑的

 蠱惑的は「こわくてき」と読み、大辞泉によれば形容動詞で「人の心をひきつけ、まどわすさま」だそうです。
 
 蠱の字は、まじないに使う虫のことで、昔の中国には蠱毒という毒がありました。この蠱毒とは、Wikipediaによれば「古代において用いられた、虫を使った呪術のこと。蠱道(こどう)、蠱術(こじゅつ)、巫蠱(ふこ)などともいう」とのこと。
 
 具体的には、「器の中に多数の虫を入れて互いに食い合わせ、最後に生き残った最も生命力の強い一匹を用いて呪いをする」らしいです。強い怨念を感じるやり方ですね。
 
 蠱そのものには「惑わす、乱す」という意味もあり、上記の呪術に由来するものでしょう。抗えないほど圧倒的な力で人を惑わすことが、すなわち蠱惑的ということですね。
 
 女性にそれほど免疫のない男性にとって、妖艶な美女がする本気の色仕掛けは、まさに蠱惑的な引力を持っているといってよさそうです。

2012/06/16

感性に響くフレーズ

 ボキャブラリーが豊富であるのと、相手に伝わる話し方ができるのとは、当然ながら別のことです。
 
 ある言葉が、多くの相手にとってどんな意味に受け取られ、どんなイメージを結びがちか。日頃からそれを把握しておこうとするのは、とても重要だと思います。

 その上で、ここ一番(たとえば、プロポーズ。あるいは、飲み会の後で口説き落とす時)の前に、その相手固有のオフセット(意味解釈の偏りや癖)を概ね掴んでおくと、効果的なアピールができそうです。
 
 伝える以上に難しいのは、狙ったとおりのイメージを結ばせることです。感性をくすぐるには、疑問や紛れを生まない滑らかなフレーズが必要です。

2011/10/04

女言葉のリアリティ

 会話がリアルじゃないと、官能小説や官能文章は途端にしらけたものになると感じます。

 そして、そのリアルさというのは、実際の話し言葉の冗長性をそのまま再現するという意味ではありません。適度に内容を整理され、言い方などを誇張されてはいるが、「それらしい」感じであることです。

 藤沢周平の短編集の解説で、別の作家さんが書いていらっしゃいましたが、江戸時代の町娘の話し言葉をそのまま再現すると、蓮っ葉な年増女が毒づいているように聞こえるそうです。

 藤沢さんはその辺りが実に巧みで、当時そのままの再現ではなく、かといって現代の若い娘の雰囲気とも明らかに違えて、いかにも江戸の若い娘というトーンの台詞を書かれているとのこと。

 それに通じるものが、官能小説の女性の台詞にもあるように思います。

2011/10/03

カタカナ言葉

 ディルドは男性器を模した大人のおもちゃの一種ですが、漢字で書くと張形といいます。どちらが卑猥かというのは、個人の感性によるでしょうが、漢字表現の方がいやらしいと感じる人が多いようです。

 女性器関連でも、クリトリスと陰核、ラビアと陰唇、クレバスと陰裂、ヴァギナと女陰というように二つを並べると、外来語の方がドライ、漢語の方がウエットに感じるような気がします。

 どちらにせよ、個々の単語自体は卑語とかではなく、普通の言葉に過ぎない訳ですが。

2011/09/30

ライトノベルと写真修正

 ポートレートを簡単に見栄えよく修正できるソフトがあるようです。価格は、五千円弱。

 デモを見る限り、してることは基本的に以下の3点のように見えます。

(1)肌の凹凸を取って、質感を無くす。

(2)目を大きくする。

(3)あごと鼻を細くする。

 これって、アニメ化のベクトルと同じだと感じます。つまり、現実感をなくす方向。あごを細くするのは、「食べる」というとても現実的な行為から距離をとりたいから。

 その代償として、エロティックさを失っている気がします、男も女も。

 ライトノベルの表現もこれと近い方向性に感じるのですが、どうなんでしょう? 読者層によって求められる「リアルさ」は変わってくるということではないかと思います。

2011/09/19

「乞う」と「請う」

 この二つは、実は意味が違います。

 「乞う」は、相手にしてもらいたいことを頼むこと。「請う」は、自分がすることの許可を願うこと。

 フェラチオをしてもいいかと請い、イラマチオをしてくれと乞う訳ですね。

2011/09/16

ぼかした言い方

 「セックスをする」とか「一発する」と言わずに、「体を開く」とか「肌を合わせる」と表現することがありますよね。前二者に比べて、後二者は行為の内容をぼかした言い方です。

 
 「女陰」は普通の言葉ですが、「蜜壷」といえば官能小説用語。しかし、ぼかした表現ではあります。「秘所」「秘苑」も同様です。「女体の聖域」や「恥じらいの源泉」は、詩的ですね。

 「ぼくの初体験は、その夜でした」と書くより、「ぼくは、その夜が初めてでした」と書けば、その文だけでは、何のことかわからなくなる。

 あくまで程度問題なのですが、比喩が利いていて、ややぼかした表現の方が、幅広い層に受け入れてもらえそうです。ブログによっては、ダイレクトな表現を含む記事が掲載禁止になったりしますし。

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    画像や動画より、よほど言葉の方が官能的だと感じます。それは、人間のエロティックな想像力を自在に刺激できるから。

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