2013/02/25

鼠蹊部

 鼠蹊部(そけいぶ)という言葉があります。最近はあまり目にしなくなったけど、以前は官能小説で割によく使われていた気がします。単に、私の好みの作家が使っていただけかもしれませんが。(苦笑

 具体的にどこを指す言葉かといえば、goo国語辞典では「腹部と接する下肢の内側。もものつけね」、Wikipediaではもう少し詳しく、「左右の大腿部の付け根にある溝の内側にある下腹部の三角形状の部分。解剖学的には恥骨の左右の外側・股関節の前方部にあたる。股間を構成する主要部分の1つである」とあります。

 この部位が官能的なのは、もちろん女性の体においてです。何といってもすぐ近くに羞恥の源泉があるわけですから、セクシーなのは当たり前。そこをショーツの股布で隠した状態で、この鼠蹊部を見ると実に色っぽい。

 恥毛が濃い女性の場合、この辺りにまで生えていることがありますが、官能小説のヒロインである場合は、剃っておいて欲しいもの。思い切りハミ出しているのも、女性の容姿によってはソソるものですが。

 すぐ側に最終目的地があるのに、わざと覆いを剥ぎ取らずに焦らす。そして、触れるか触れないかのタッチで股の付け根をさすりながら、女性の羞恥をこれでもかと掻きたてる言葉責めをする。そんな責めの象徴が、この「鼠蹊部」である気がします。

2012/09/28

股ぐら

 股とだけ書けば、それほど卑猥な感じはしなくとも、股ぐらという言い方をすると実に生々しく、その部分の様子が思い浮かぶものです。

 goo辞書によると、「股」は「木の股」のように物の分かれ目の部分も指すが、「股ぐら」は人間の両ももの間の部分だけを指すとのこと。因みに「木の股から生まれた」とは、人情を理解しない人のことらしいです。

 この「ぐら」は「座」または「倉」と書き、似たような用法では「胸ぐら」がありますが、語源に関しては諸説あるようです。また、足を組んで座る姿勢を胡坐(あぐら)と言いますが、語源は別らしく、語源由来辞典によれば、こちらは誤用から始まった言い方のようです。
 
 同じ場所を表す他の表現としては、いやらしくない言い方なら「局部」「秘苑」「太ももの付け根」「あそこ」などがあります。逆にもっとストレートに表現するなら、「陰部」や性器そのものの名称やスラングを使うケースも。
 
 股間という言葉も、なんとなく卑猥ですよね。尚、股ぐらを含めて上記のような表現は、女体に対して使うケースが多いような。男性の股間は、陰茎や睾丸そのものを描く方が、よりいやらしく感じます。

2012/08/02

ハメる

 漢字で書けば「填める」または「嵌める」ですが、読みにくいですよね。それにカタカナにしたほうが、卑猥さが増す気がします。
 
 いくつかある意味のうちで、「ある形に合うように中に入れておさめる。ぴったりと入れ込む」という意味が官能表現として用いられます。
 
 当然、男性器を女性器におさめることを指す訳です。この言葉は男性が「ハメてやる」と口にするのもいいですが、女性に「ハメてください」とお願いさせると更に威力が増します。
 
 同じことを「入れてください」と言わせるより卑猥な感じが増すのは、「ぴったりと入れ込む」というニュアンスがあるからでしょうか。また、中で互いが擦れあう状況をイメージさせるからか。
 
 女性の願ったとおりにした後は、「奥まで突いてください」「お願い、掻き回して」「あーん、壊れちゃう」といった言葉を口にさせるべくがんばると、興奮はいや増すことでしょう。

2012/07/03

蠱惑的

 蠱惑的は「こわくてき」と読み、大辞泉によれば形容動詞で「人の心をひきつけ、まどわすさま」だそうです。
 
 蠱の字は、まじないに使う虫のことで、昔の中国には蠱毒という毒がありました。この蠱毒とは、Wikipediaによれば「古代において用いられた、虫を使った呪術のこと。蠱道(こどう)、蠱術(こじゅつ)、巫蠱(ふこ)などともいう」とのこと。
 
 具体的には、「器の中に多数の虫を入れて互いに食い合わせ、最後に生き残った最も生命力の強い一匹を用いて呪いをする」らしいです。強い怨念を感じるやり方ですね。
 
 蠱そのものには「惑わす、乱す」という意味もあり、上記の呪術に由来するものでしょう。抗えないほど圧倒的な力で人を惑わすことが、すなわち蠱惑的ということですね。
 
 女性にそれほど免疫のない男性にとって、妖艶な美女がする本気の色仕掛けは、まさに蠱惑的な引力を持っているといってよさそうです。

2012/06/29

濡れそぼる

 この「濡れそぼる」って表現、誤用なんですね。正しくは「濡れそぼつ」。そぼつは「濡つ」という漢字で、「ぐっしょり濡れる」という意味なんですね。
 
 エディタに「ぬれそぼる」と入力して変換キーを押しても、何故か変換できない「ふいんき」のような存在ですね。(^^
 
 ここで「濡れる」というのは、もちろん女陰の内側が愛液によって潤う状態を指すわけで、セックスしても大丈夫になること。この人とセックスしたいと感じると、自然に濡れてくるのが女性という生き物です。
 
 つまり、密室で二人きりになったのに相手の女性が濡れそぼたない(タ行五段活用の動詞なので、濡れそぼらないは間違い)なら、自分は性交の対象として見なされていないわけですね。
 
 個人差がありますが、びっくりするくらい濡れる女性もいます。ただし、いきなり指を挿し込んで調べようとしてはなりません。

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