鼠蹊部
鼠蹊部(そけいぶ)という言葉があります。最近はあまり目にしなくなったけど、以前は官能小説で割によく使われていた気がします。単に、私の好みの作家が使っていただけかもしれませんが。(苦笑
具体的にどこを指す言葉かといえば、goo国語辞典では「腹部と接する下肢の内側。もものつけね」、Wikipediaではもう少し詳しく、「左右の大腿部の付け根にある溝の内側にある下腹部の三角形状の部分。解剖学的には恥骨の左右の外側・股関節の前方部にあたる。股間を構成する主要部分の1つである」とあります。
この部位が官能的なのは、もちろん女性の体においてです。何といってもすぐ近くに羞恥の源泉があるわけですから、セクシーなのは当たり前。そこをショーツの股布で隠した状態で、この鼠蹊部を見ると実に色っぽい。
恥毛が濃い女性の場合、この辺りにまで生えていることがありますが、官能小説のヒロインである場合は、剃っておいて欲しいもの。思い切りハミ出しているのも、女性の容姿によってはソソるものですが。
すぐ側に最終目的地があるのに、わざと覆いを剥ぎ取らずに焦らす。そして、触れるか触れないかのタッチで股の付け根をさすりながら、女性の羞恥をこれでもかと掻きたてる言葉責めをする。そんな責めの象徴が、この「鼠蹊部」である気がします。